スピーチのまとめ方 例1
話 題 組 み 合 わ せ 法
話題組み合わせ法によるスピーチ
みなさまこんにちは。○○○○です。【主題】きょうは、いたわりの言葉で人の心を傷つけることがあるという話をします。【主要話題】以前、読売新聞で向井万起男さんのエッセイを読んだことがあるんですね。向井万起男さんは宇宙飛行士の向井千秋さんのご主人なんです。奥さんの千秋さんはほとんどアメリカのNASAに住んでいらっしゃいます。その向井さんに、会う人ごと質問する言葉があるそうです。何と言われると思いますか?それは「お寂しくないですか」とほとんどの人に言われるそうです。その度に、その人にあった返事を適当にしているそうですが、でも向井さんは、この質問はあまりにもヒドイ愚問だとおっしゃってるんですね。自分は心の中ではいつも叫んでいるのだ。(寂しいに決まってんだろうが!)と、書かれていたんです。つまり向井さんと出会った多くの人々は、「お寂しくないですか」といういたわりの言葉で、チクリチクリと向井さんの心の痛みをついていたわけですね。【補足話題1】このエッセイを読んで私は家族とハイキングに行った時の出来事を思い出したんです。まだ娘が幼稚園に行っている頃のことなんですが、家族4人で名栗村の伊豆岳へ行った時のことです。伊豆岳は岩場があり、チェーンをひっぱって登るちょっとした山なんですが、その岩場で妻が先を登り子ども二人がつづき私が下から登っていた時、上から登山の身なりの整った白髪の女性がおりて来たんですね。最初に妻が「大丈夫ですか」と声をかけ、つづいて私が「大丈夫ですか」と声をかけたんですね。そしたらその女性はなんと言ったと思います?「うるさいわね!」と言ったんですね。私はびっくりして、その時は(なんだこのクソ○○○)と思ったんです。でも、向井さんのエッセイを読んで、この時のことを思いだし、私たちも大丈夫ですかという言葉であの白髪の女性の心を傷つけていたかもしれないと思ったんです。もしかしたら、あの女性は白髪でも若かったのかもしれないですね。【補足話題2】白髪で思い出したのですが、私もこの頭で心が傷ついたことがあるんです。五十前の頃でしょうか。その頃から私の頭は薄くてかなり白かったのですが、仕事の帰り行田のドイトで献血の車があったので、買い物ついでに献血したんです。終わって起きようとした時、後ろから来た看護婦さんが「大丈夫ですかー。気をつけてくださいね」と私にやさしく声をかけたんですね。年寄りあつかいされた私の心はみじめでした。【結び】まことに会話というものは簡単そうで難しいですね。きょうは、いたわりの言葉で人の心を傷つけることがあるという話をしました。○○です。ありがとうございました。
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スピーチのまとめ方 例2
起 承 転 結 法
起承転結法によるスピーチ
みなさま こんにちは。○○○○です。【起】きょうは、今時の女子高生についての話をします。【承】みなさんは、今時の女子高生についてどんなイメージをお持ちですか?私はあまりいいイメージを持ってなかったんです。私たちの時代の女子高生と言えば、清純かれんな、憧れのイメージだったんですが、私には最近の女子高生のイメージは悲しくなるほど悪いんです。喫煙やら、出会い系等・・。私の住んでいる近くにも○○高校というのがあるんですが、そこの女子高生達が道端に大股開きで座っている光景をしょっちゅう目にします。何かこうこの時代を絶望的にさえ感じます。【転】先日の雨がしょぼつく夕方、私は車を運転して路地を出たところで、傘をさして乗っている女子高生の自転車にガチャンとぶつかったんですね。一瞬「しまった!」と思い、私の頭の中では、救急車へ電話しなければいけない、警察へ電話しなければとか保険会社にも連絡しなければとか、やっかいなことになったなァーと悲壮な気持だったんですね。女子高生は自転車に乗ったまま、フラフラと道路の反対側に行って止まったんです。もしその時、他の車でも来ていたら大変な事故になるところだったんです。私は車から下りて「大丈夫?」と大きな声でその女子高生に言ったんです。そしたら、なんと!その女子高生はこっちを見て、ニコッと笑って会釈して行っちゃったんですね。私にはその女子高生が天使のように思えました。【結】この時代の女子高生という通りいっぺんのイメージで、全ての女子高生を色眼鏡で見がちな私に、この女子高生は、実にさわやかな印象を与えてくれました。いつの世でも心優しくて、正しく清らかな女子高生というのはいるものだなァと、私は救われたような満たされた気持で彼女の遠ざかる姿を見送っていました。あたり前のことながら、今時の女子高生という通りいっぺんの見方、とらえ方がいかに間違っているかを教えてくれた女子高生との出会いでした。今時の女子高生について話をしました。○○でした。
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自己紹介のレッスン
誰でも一度は自己紹介の経験はあると思います。それほど自己紹介は人前で話す機会の多い話し方の分野です。でも慣れていないと結構苦手に感じるものです。自己紹介とは、初めて出会った人々に自分の氏名、人柄などを知ってもらうための話し方です。ですから時間内に自分を語ればいいんです。感じ良く。いったい自分の何を語ったらいいのか。どのような点をアピールしたらいいのか。とっさの場合戸惑います。そこで私どもの教室では、一般的に通用する自己紹介の基本的な型を作りました。30秒くらいの自己紹介と 2~3分くらいの自己紹介の二通りです。この二通りを用意しておけば大抵の場合に通用すると思います。でも話し方は本来自由だということを忘れないで下さい。これはあくまでも慣れるまでのマニュアルです。■ 30秒の自己紹介① みなさま こんにちは。 ( はじめまして )② 私は○○○○と申します。 ( フルネームで )③ 名前をわかりやすく説明する。 ( 姓名と氏名を印象づける )④ ~から参りました。 ( ~に住んでいます )⑤ 参加(入社)した動機・抱負 ( 自治会、PTAなどでは不要 )⑥ ○○○○です。よろしくお願いします。■ 2~3分の自己紹介① みなさま こんにちは。 ( はじめまして )② 私は○○○○と申します。 ( フルネームで )③ 名前をわかりやすく説明する。 ( 姓名と氏名を印象づける )④ ~から参りました。 ( ~に住んでいます )⑤ 家族は⑥ 趣味・性格・仕事など⑦ 参加(入社)した動機・抱負 ( 自治会、PTAなどでは不要 )⑧ 自己紹介をしました○○○○です。よろしくお願いします。自己紹介はなにもかもしゃべる必要はありません。その集会にぴったり合った事柄だけでいいのです。今集まっている聞き手は、自分の何を知りたがっているのか。自分の仕事か、主催者との関係か、経歴か・・・聞き手が求めているものを話すことが大切です。
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